- 2020/08/13
フィリップ・K・ディックの中編小説
『追憶売ります』
(映画タイトル:『トータル・リコール』)
について、
5分でそのあらすじと
驚きの結末を解説している動画です。
物語の導入
平凡な男の夢
主人公ダグラス・クエールは、
火星へ行くことを夢見る
安月給のサラリーマン。
しかし、
妻のカースティンには相手にされません。
リコール社
彼は記憶を植え付ける
「リコール社」を訪れ、
「火星の秘密諜報員として活躍した記憶」
のインプラント手術を受けようとします。
そこでは、
チケットの半券や写真など、
火星に行った証拠まで用意してくれます。
隠された真実の覚醒
手術の中断
手術の途中でスタッフが慌てて中止します。
鎮静剤を打たれたクエールが、
「実際に火星に行ったことがある秘密諜報員」
にしか知り得ない情報を話し始めたからです。
追手と記憶の回復
帰宅したクエールの前に、
武装した捜査員が現れます。
彼らは、
クエールが政府の政敵を始末した
「暗殺者」であり、
その記憶を消されて
一般人として暮らしていたことを明かします。
覚醒
命を狙われたクエールは、
封印されていた戦闘能力を覚醒させ、
捜査員たちを返り討ちにして逃走します。
結末(ネタバレ注意)
新たな記憶の提案
クエールは元指揮官に対し、
「暗殺者の記憶を消し、
もっと平和で楽しい記憶に書き換えてほしい」
と交渉します。
クエールの願望
彼は
「幼少期に
地球を侵略しに来たエイリアンに出会い、
彼らと
『自分が生きている限り地球を侵略しない』
という約束を交わした」
という、
自己陶酔的な空想の記憶を
植え付けてほしいと頼みます。
衝撃のラスト
リコール社が
その記憶を植え付けようとしたところ、
驚くべき事実が判明します。
その「エイリアンとの約束」さえも、
かつて政府が消去した
「現実に起こった出来事」
だったのです。
クエールがいなければ
地球は滅びるという、
空想を超えた真実が突きつけられて
物語は終わります。
結論
映画版とは異なり、
原作のラストは
「個人の妄想だと思っていたことが、
実は世界の運命を握る真実だった」
という、
ディック特有の現実崩壊感覚を味わえる
皮肉な結末となっています。