「剣と魔法」(ソード&ソーサリー)
という言葉の生みの親であり、
SF、ファンタジー、ホラーの全分野で
頂点を極めた天才作家
フリッツ・ライバー(1910年-1992年)の、
波乱に満ちた81年の生涯を
詳しく解説している動画です。
演劇一家の申し子
シェイクスピア俳優の両親
シカゴの著名な演劇一家に生まれ、
幼少期からシェイクスピア作品に親しみました。
自身も俳優として活動し、
複数の映画にエキストラ出演した経験があります。
『ファファード&グレイ・マウザー』
友人ハリー・フィッシャー
との文通から生まれたこのシリーズは、
50年にわたって書き継がれ、
現代ファンタジーの礎となりました。
多彩な才能と革新的な作風
ジャンルの開拓者
「剣と魔法」
というジャンル名を定義したほか、
現代都市を舞台にした
「都市ホラー」(モダン・ホラー)
の先駆者としても高く評価されています。
受賞歴
ヒューゴー賞8回、
ネビュラ賞3回など、
SF・ファンタジー界の
主要な賞を総なめにしました。
代表作に
『放浪惑星』や『闇の聖母』があります。
どん底からの復活
最愛の妻の死と依存症
1969年、
妻ジョンキルを急死で失い、
深い絶望から
重度のアルコール・薬物依存症に陥ります。
一時は安宿で
窮乏生活を送るほど困窮しました。
完全復活
1970年代後半に
自身の依存症体験を投影した
『闇の聖母』で世界幻想文学大賞を受賞し、
作家として奇跡的な復活を遂げました。
遺産と最期
ゲームへの影響
彼の生み出した緻密な世界観は、
世界的に有名なロールプレイングゲーム
『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D\&D)』
にも多大な影響を与えました。
最晩年の幸福
81歳で
長年の友人マーゴ・スキナーと再婚。
そのわずか4ヶ月後、
旅行中に倒れ、
静かに息を引き取りました。
結論
フリッツ・ライバーは、
人間味あふれるリアルなヒーロー像を確立し、
「現実と幻想の境界を曖昧にする」
卓越した技術で
文学界に巨大な足跡を残した知の巨人でした。